洛北の名刹を彩る紅葉の深さを訪ねて …京都・大原三千院(前編)

大原三千院 | 木曜日 10月 13 2016 1:26 AM | Tags: , ,

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このお寺の名を聞くと、故永六輔さん作詞、デユークエイセス歌の「女ひとり」の一節が、思わず口に出る、そんな世代の方にはたまらない紅葉の旅です。(若い方だってご存じでしょうが…)

ハニットアゼリアツアー「C955 紅葉に染まる京の奥座敷 大原三千院と貴船神社」は、まず最初に大原三千院手前の名旅館「魚山園」で昼食を頂くところから始まります。

この石段を上ると、魚山園の玄関が私たちを迎えてくれます。
※ちなみに魚山園の名は、三千院の山号「魚山」に由来しているようです。


魚山園ロビー館内に入ると、いかにも京都の旅館らしいフロントロビーになっています。


昼食会場係の方の案内で通されるのが、こんな感じのお座敷です。(当日の状況で、別の宴会場になることもあります)


京土産のいろいろロビー売店や、魚山園の向かいの直営土産物店には、京の風情溢れるお菓子類が並んでいます。

写真は「京都・豆富」の金平糖と豆菓子類です。


三千院への入口階段「魚山園」で腹ごしらえが済んだら、先ほどの石段の反対側にある、この石段を上がった先の、目的地「三千院」に向かいます。


三千院門前土産物店通り三千院の門前通りには、京都名物みたらしだんごの「芹生(セリョウ)茶屋」、京漬物の「土井志ば漬け本舗」、その隣に同じく漬物の「川勝総本家」などが並んでいます。

帰りがけに、立ち寄ってみるのも楽しいでしょう。


三千院「「御殿門」門前の土産物屋さんの並びの向かい側が、三千院に入る「御殿門」です。

門の前が石段になっているので、修学旅行の学生さんたちの格好の記念写真スポットになっています。


境内案内図御殿門のすぐそばに「境内案内図」の立て看板があります。

この案内図に沿って、この先をご案内したいと思います。

「三千院」の名は、「一念三千(=一念すれば三千世界を具有する)」という、天台宗の教義からからとられていて、天台宗開祖の伝教大師最澄が開いたのが始まりです。


「客殿」拝観入口玄関御殿門から入って、(通常は)左のちょっとした石段を上ると「客殿」の玄関があります。

ご覧のように、ここでは備え付けのビニール袋に下足を入れ、各自が手に持って拝観となります。


客殿の庭園「聚碧園」座敷から右側殿内に入ると、すぐに目に飛び込んで来るのが、見事なお庭「聚碧園」です。

多分、他の参拝客の方々も大勢みえて、なかなかベストな場所から写真を(お庭は撮影OK)取ることが難しいと思いますが、重要な撮影スポットなので、頑張ってみましょう。

この写真は、座敷内が人で一杯だったので、縁側近くに出て撮っています。


紅葉時の聚碧園(NET内より)このような構図の写真を撮るには、28程度の広角レンズでは座敷の真中辺りからでないと撮れないと思います。

撮れたら、とても運が良かった~とお喜び下さい。

※この写真は紅葉シーズンの客殿座敷から「聚碧園」を撮ったもので、NET内から拝借いたしました。


ここから「有清園」へ客殿に入る時、下足を手に持ったのは、このためでした。

客殿内を一渡り拝観して、順路に従って進むと「宸殿」…宮中の行事、御懺法講(オセンボウコウ)の儀式を行うために大正年間に造られた建物に出ます。

ここから下に降りて森の中の小道を「有清園」「往生極楽院」のある方向に行くことになります。


「往生極楽院阿弥陀堂」森の間の道を進むと、じきにそんなに大きくないお堂が見えます。

こちらが、阿弥陀三尊像を祀る「往生極楽院阿弥陀堂」で、名園「有清園」は、このお堂の裏手にあります。


往生極楽院の裏手に回りますお堂に沿って裏に回り込むと「有清園」が見えて来ます。


有清園こちらが「有清園」の池で、有清園自体は、この辺り一帯の森も含む雄大な庭園です。

魚山園から始まり、客殿~宸殿~往生極楽院~有清園まで歩を進めてきましたが、まだまだ広い「三千院」境内です。
この先の、朱雀門~わらべ地蔵~金色不動堂~弁財天~石仏~観音堂のご案内は、大原三千院(後編)でご案内します。

◆使用した写真の大部分は、2015年11月27日に撮影したものです。

京の紅葉風情を三つの橋から愛でる「東福寺」の錦秋-1

京都紅葉「東福寺」 | 土曜日 10月 31 2015 12:14 AM | Tags: , , , ,

東福寺に向かって歩く
京都駅から東北の大文字山の麓にある「永観堂」に対し、京都駅から南東の鳥羽にある「東福寺」も、京五山のひとつとして、また紅葉名所として名高いお寺さんです。

目的地に観光駐車場が無いので、バスは道路脇(府道143号)にさっと停車して、私たちを慌ただしく降ろすとすぐ発車します。
そして、大勢の観光客と共に、列をなして「東福寺」に向かうことになります。


東福寺境内図東福寺さんの境内図を拝借して、位置関係をご案内すると、図の左上の「退耕庵」の前を通って、「龍眠庵」のところから下に真直ぐ下りるように進みます。


 臥雲橋すると、この「臥雲橋(ガウンキョウ)」が、目前に現れます。


臥雲橋から通天橋を望む東福寺の三名橋の壱「臥雲橋」から、紅葉の奥によく似た形の「通天橋」が望めます。


081臥雲橋から洗玉澗の紅葉を見る橋の下を見れば、洗玉澗(センギョクカン)と名付けられた渓谷に、また鮮やかな(と言っても撮影時期が12月初めなので、11月下旬のピークはもっと凄いはず!)黄紅葉が広がっています。


通天橋入口の受付所臥雲橋を渡り切ると、東福寺の本堂や経堂、通天橋の入口のある広場に出ます。

なにしろ大勢の観光客が皆ここに集まるので、「通天橋」に無闇に通すわけにはいかず、この受付所で通行許可スタンプをもらうのです。


通天橋最初に見る紅葉渓谷に架かっていた臥雲橋とは異なり、「通天橋」は地面までの高さがない部分も多く、一見、屋根付の渡り廊下のようです。

この紅葉は、通天橋を渡り始めた辺りの橋の外の様子です。


通天橋2先ほどの燃えるような紅葉もあれば、このような黄橙の楓もあって、その彩りの美しさに息を呑む、というのはこう云うことかと、思えるようです。


横を見ると行けども行けども、見飽きない紅葉、黄。
そして、なおも奥深く続く綾錦の中に遊ぶ人影。

この東福寺を造営するとき、庭や山に桜を植えて名物にしようという案が出た時、桜は浮き浮きして修行僧の邪魔になるから、秋に美しい楓を植えたという話も、なるほどと思えます。


通天橋途中の景色紅葉の間に見える大伽藍の屋根も、秋の陽に映えて東福寺らしさが満喫できるというものです。


通天橋は、途中で庭面に出られますこのように、地面と近い処では、外にちょっと出られるようになっている所もあります。

これはという名木をバックに、記念写真を撮るのも一興でしょう。


通天橋の眺めもちろん、こうした橋らしいところもあります。

元々、この通天橋も、洗玉澗の渓谷を修行僧が渡るのに難儀をしているのを見かねて架けた橋なので、こうした箇所も多々あるのです。


散り紅葉紅葉の遅い自分に行くと、こうした散り紅葉の風情もまた楽しめるもの、それにしても奥が深い、計算された美しさではありますね。


偃月(エンゲツ)橋通天橋からの眺めを拝観し終えると、本堂やそのほかの伽藍のある広場に一旦戻るのですが、さらに「境内図」の右上あたりにある国宝「龍吟庵」に渡る、三名橋の参番目「偃月橋(エンゲツキョウ)」があります。

ちょっと伽藍の集合している辺りから離れているせいか、観光客の姿もやや少なめになります。


偃月橋の眺めこの橋は、三ノ橋渓谷に架かる単層切妻造・桟瓦葺きの木造橋廊で、1603年に再建され、1967年に重要文化財に指定され、日本百名橋にも選ばれている橋です。

※東福寺の伽藍、塔頭については次回のご案内とします。

◆写真は全て2008年12月4日に撮影したものです。

紅葉の京都古刹「永観堂」ご案内

京都紅葉「永観堂」 | 火曜日 10月 27 2015 10:41 PM | Tags: , ,

永観堂の土塀
大文字山の麓、「永観堂」は平安前期(853年)の草創以来、千百数十年に渡り“モミジの永観堂”として、名高い京都有数の古刹です。

バスの高い視点のおかげで、ちょっとフライングですが「永観堂」の見事な紅葉が、白い土塀の中で溢れているのがよく見えます。


永観堂入口シーズンならではの、人人人…。
近くには京都市動物園、南禅寺、熊野若王子神社、哲学の道があります。

でも、きっとこれだけの人が集まるだけの“理由”がありそう。
そんな期待が高まる入場前の人混みです。


境内案内図広い境内なので、永観堂さんの発呼している案内パンフレットから、境内案内図を参考までにご覧ください。


釈迦堂「中門」を入れば、基本的には自由行動ですが、やはり人の後を付いて行くのが良さそうですね。

左に「釈迦堂」を見ながら、まずは紅葉が最も見事な「放生池(ホウジョウイケ)」をぐるりと巡ることにしましょう。


放生池と弁天島「極楽橋」から眺められる、池の中ほどに浮かぶ小さな島は「弁天島」です。


放生池ほとりの紅葉池の周りの紅葉の赤は一際見事で、あちらこちらでシャッターの音が聞こえます。


画仙堂池の傍に建っているお堂は「画仙堂」で、この取材の時には、平成10年10月に奉納された関口雄揮画伯の障壁画が公開されていました。


茶店の桟敷画仙堂の隣りには、目に鮮やかな緋毛氈が、紅葉と妍を競うかのように、茶店の桟敷が広がっています。

いかにも、京都らしい風情ですねぇ。


多宝塔遠望視線を遠くに転じると、池の向こうの小山に小さく多宝塔が見えます。

なんでも、塔の屋根の上に延びている「心柱」に、五重塔のような水煙と九輪が付いているのは、珍しいことなのだそうです。


諸堂入口・大玄関ここまで、お庭の紅葉を愛でつつ境内を周っておりましたが、この「大玄関」から寺院の中を拝観させて頂きます。

入口の係りの方から、下足を入れるビニール袋を借りて、建物内を歩くことになります。


三鈷の松建物内は、一部を除いて基本は撮影禁止なのですが、この「三鈷の松」は例外的にOKが出ています。

なんでも、この松の葉は先が三つに分かれていて、この葉を持っていると三つの浮くが授かるそうですが、決して持って行ってはいけない、ということです、残念ながら…。


水琴窟そして、こちらも撮影OKの「水琴窟」です、が、残念ながら音は写真に写りません。

永観堂さんのHP内で、音が聴けるようになっているらしいので、当日聴き損ねた方はそちらでどうぞ。


阿弥陀堂渡り廊下をぐるぐる廻って、最後にご本尊の「みかえり阿弥陀」さまがまつられている本堂の「阿弥陀堂」を拝観して、ビニール袋を返却して終了となります。


十一面観音像それにしても、撮影月日が12月上旬で、紅葉のピークは過ぎていたとは言いながら、枝の紅葉、落ちている紅葉、赤も黄色も緑もあって、本当に美しい「モミジの永観堂」ではありました。

境内のどこか(池のほとり)に、この十一面観音さまもみえると思います。

◆写真は全て、2008年12月4日に撮影したものです。

紅葉名所の穴場(!?)琵琶湖を臨む八幡山ロープウエイの秋

八幡山ロープウェイ途中の景色
近江八幡市北部の「八幡山(標高271.9m)」は、かつて豊臣秀次公の居城「八幡城」があった小高い山で、以前『A802 おごと温泉の旅(1)』で少し触れた「八幡山ロープウェイ」と、紅葉景色を中心に、詳しくご案内させて頂きます。

この写真は、そのロープウェイが山上駅に近づいた辺りの、紅葉と近江八幡の集落や、遠くに琵琶湖の一部を見たところです。


八幡山 ロープウェイ公園前駅ロープウェイの「公園前駅」の近くには、八幡城築城の際、秀次公が山にあった上の社を合祀したという神社「日牟禮(ひむれ)八幡宮」があります。

バスの時間の都合が付いたら、ちょっとお参りさせて頂くとよいでしょう。


ゴンドラこちらが、山上駅まで約4分間の空中遊覧が楽しめる可愛らしいゴンドラです。

約15分間隔で、せっせと観光客の上り下りを運行しています。


ゴンドラ内部前の方には椅子が無く、よ~く見ていたい方は、こうして立っていることになります。

途中1度、必ずゴンドラのすれ違いがあるので、シャッターチャンスは逃さないように。


城跡周遊コースの登り口山上駅に着いて、外に出るとすぐに「展望館」へのキツイ階段と、大体の方が登って行く、ややなだらかな上りコースがあるので、皆に付いて上りましょう。

気候によりますが、11月中旬を過ぎたくらいから、この辺りで紅葉が楽しめるはずです。


八幡山周遊コース案内図登り口に、この看板が立っているので、およその目検討を付けておきましょう。

そんなに脚に来るコースではなく、1周で大体30~40分でいけると思います。


お願い地蔵堂歩き始めてすぐ、最初のポイント「お願い地蔵堂」があります。

なにをお願いするのか、詳しいことは分かりませんが、どうやら近くにパワースポット「恋人の聖地」もあるらしいので、縁結びなんでしょうかねぇ。


西の丸跡展望広場地蔵堂から先は、しばらく紅葉の間を上ります。
古い石垣などもあって、確かにここは山城なんだなぁ…、と思えます。

やがて、この「西の丸跡地」の小さな広場に出ます。
眼下には「琵琶湖」や、家々の集落が点在して、ジオラマのような景色が展開しています。
※地蔵堂で時間を掛けなかった私は、写真の時間データで見ると、登り口からここまで約6分で移動しています。


 村雲瑞龍寺門跡西の丸広場の次に、「北の丸跡」を経由して、この「村雲瑞龍寺門跡」まで、約14分。

昔の本丸跡地に、かつて無念の自刃を遂げた秀次公の菩提を弔って、京都村雲の地に創建された「瑞龍寺」が、昭和36年(1961年)に移築されたものだそうです。

ここも、紅葉と山門の組み合わせが素敵な、撮影スポットではあります。


下り道門の内には、本堂や寺務所などがあるので、お参りをして、こんな山道を下って行きます。

比較的ラクな下り道で、周りの景色なども楽しむ余裕があるでしょう。


展望館やがて目の前に、ロープウェイを下りた時、目の前にあった急な石段の上にそびえていた「展望館」が現れます。

展望館の1階は土産物売店、2階は、この地を治めていた浅井氏を始めとする、近江ゆかりの戦国武将などの(簡単な)資料館になっています。


展望館前の見晴らし台展望館の前にも「見晴台」があり、先ほどの「西の丸広場」とは反対側になる城下の景色が広がっています。


山上駅そして、最後の急な階段を下りれば、そこは懐かしの「山上駅」です。
※ここまで、登り口から32分かかっています。


もうすぐ地上帰りのロープウェイから、スタート地点の「公園前駅」が見えます。

駅の向こうに、ちらっと見えている社殿は「日牟禮八幡宮」です。近いでしょ。

◆写真は全て、2011年11月25日に撮影したものです。