鹿苑寺金閣には、見どころが満載なのです …金閣寺

金閣寺 | 日曜日 11月 20 2016 11:05 PM | Tags: , ,

金閣寺へ
ハニットアゼリアツアー「B681 湯の花温泉の旅」2日目に立ち寄る「金閣寺」は、京都観光の定番中の定番のひとつですが、どうしても金閣寺(舎利殿)に目がいってしまう傾向があるようです。

今回は、そんな金閣寺で見落としがちな見どころのいろいろをご案内しましょう。

この写真は、大通りから「金閣寺」に向かう参道の最初にある門「黒門」です。
※バス駐車場からの場合は、黒門を過ぎた処から参道に入ります。


金閣寺境内図「金閣寺」の正式名称は鹿苑寺と云い、臨済宗・相国(ショウコク)寺の塔頭(タッチュウ)寺院の一つ(銀閣寺も同じく)です。

舎利殿の「金閣」が特に有名なため一般的に「金閣寺」と呼ばれています。

この境内図にあるように、室町幕府三代将軍の足利義満が、山荘北山殿として造営したのが始まりなので、その時代の遺物を見て歩くのが楽しいのです。


総門黒門から参道をしばらく歩く(途中に後述する「舟形石」があります)と、この「総門」があります。

この写真の中に、2つの案内板が写っているのですが、お分かりでしょうか。

まず「総門」の左側に『五用心(五戒)』の説明文、そして右前にある山形の立札は1994年に金閣寺が世界遺産に登録されたことを期に、各国語で書かれた金閣寺の説明書きです。

内容に興味のある方は、現地に行かれた時、ちょっと足を止めて見てみましょう。


唐門こちらは、上の境内図にもある「唐門」です。

この門は「方丈(本堂)」専用の門で普段はこのように閉じていて、方丈での特別展などの際だけ開くことがあります。

門の屋根が“唐波風”になっているため「唐門」と呼ばれています。


参拝門と受付ここで又、門があります。

こちらは、入場受付もある「参拝門」です。

ここをくぐって、土塀に沿って右に曲がると、


金閣寺(舎利殿)お馴染みの「金閣寺(舎利殿)」が、大きな池「鏡湖池(キョウコチ)」の畔に南を向いて建っています。

元は、室町幕府三代将軍の足利義満が、山荘北山殿として造営したもので、ここを中心とした庭園・建築が、極楽浄土をこの世に表しています。

又、建物の内部は三層に分かれており、第一層は公家風の寝殿造り、第二層は鎌倉時代の書院造風、第三層は禅宗様仏堂風の造りになっています。


「陸舟の松」と「方丈」池に沿ってしばらく歩くと見えてくるのが、この「陸舟(リクシュウ)の松」と「方丈」です。

「陸舟の松」とは、足利義満公の遺愛の盆栽の松を、ここに移植して帆掛け舟の形に仕立てたと伝えられている五葉松で、樹齢六百年と云われています。


巌下水陸舟の松を眺めてから、外回りの散策道をしばらく歩くと、義満公がお茶にして飲用されたという「銀河泉(ギンガセン)」や、写真の「巌下水(ガンカスイ)」などがあります。
(※巌下水は義満公の手洗い水だと伝わっています)

必ず、立札があるので見落とすことはないでしょうが、これがそうか、と思って見ることができれば、そこに何がしかの趣が感じられるのでは。


金閣寺垣その次に現れる小さな滝のそばの、石段を縁取る低い竹垣が「金閣寺垣」と呼ばれる垣根です。

これは、低い垣根の上部に半割りの竹(玉縁)を掛けているのが特徴で、造園の世界で格調が高いとされているものです。


龍門の滝と鯉魚石そのしたにある小さな滝が「竜門の滝」で、滝壺の石を鯉に見立て、龍門の滝を鯉がのぼり切ると龍になるという中国の故事「登龍門」にちなんでいます。

また、この辺りには造営当時、舎利殿(金閣寺)の北に「天鏡閣」という建物があり、双方の二階で橋がかけられ、廊下で行き来できたそうですが、今はもう跡形もありません。


「夕佳亭」「金閣寺垣」の石段は上れないので、そのまま散策路を行くと「安民澤」という池と、その池にまつわる「白蛇の塚」というパワースポットがあります。

さらに歩を進めると、小高い所に「夕佳亭(セッカテイ)」が建っています。

内部は、数寄屋造りの茶席になっていて、ここから眺める夕陽を浴びた金閣が美しいことからこの名が付けられました。(今の建物は明治時代に再建されたものです)

この手前の石灯籠の下に、義政公遺愛の「富士形手洗い鉢」があります。


お休み処と茶席亭今では、「夕佳亭」でお茶を飲むことはできませんが、代わりに下に下りると「お休み処」があります。

すぐ隣は「不動堂」があるのですが、写真に写っている建物でお抹茶(お菓子付500円)が頂けます。


不動堂お休み処の隣りにある「不動堂」は、天正年間に宇喜多秀家が再建した建物とされ、金閣寺境内に現存する最も古い建物です。

ご本尊は空海(=弘法大師)作と伝えられている石不動明王像です。


舟形石こうして、順路に従って(園内は一方通行です)ぐるりと回って、最初に来た参道に出る訳ですが、案外見落としがちなのがこの総門近くに置かれている「舟形石」です。

元々、総門近くの馬小屋にあり、馬の水飲み容器だったようですが、そのうち人間用の手水鉢となり、更に後世になって、舟に似た形が茶道的な趣ありとみなされるようになったようです。

◆使用した写真は、全て2013年12月20日に撮影したものです。

紅葉の京都古刹「永観堂」ご案内

京都紅葉「永観堂」 | 火曜日 10月 27 2015 10:41 PM | Tags: , ,

永観堂の土塀
大文字山の麓、「永観堂」は平安前期(853年)の草創以来、千百数十年に渡り“モミジの永観堂”として、名高い京都有数の古刹です。

バスの高い視点のおかげで、ちょっとフライングですが「永観堂」の見事な紅葉が、白い土塀の中で溢れているのがよく見えます。


永観堂入口シーズンならではの、人人人…。
近くには京都市動物園、南禅寺、熊野若王子神社、哲学の道があります。

でも、きっとこれだけの人が集まるだけの“理由”がありそう。
そんな期待が高まる入場前の人混みです。


境内案内図広い境内なので、永観堂さんの発呼している案内パンフレットから、境内案内図を参考までにご覧ください。


釈迦堂「中門」を入れば、基本的には自由行動ですが、やはり人の後を付いて行くのが良さそうですね。

左に「釈迦堂」を見ながら、まずは紅葉が最も見事な「放生池(ホウジョウイケ)」をぐるりと巡ることにしましょう。


放生池と弁天島「極楽橋」から眺められる、池の中ほどに浮かぶ小さな島は「弁天島」です。


放生池ほとりの紅葉池の周りの紅葉の赤は一際見事で、あちらこちらでシャッターの音が聞こえます。


画仙堂池の傍に建っているお堂は「画仙堂」で、この取材の時には、平成10年10月に奉納された関口雄揮画伯の障壁画が公開されていました。


茶店の桟敷画仙堂の隣りには、目に鮮やかな緋毛氈が、紅葉と妍を競うかのように、茶店の桟敷が広がっています。

いかにも、京都らしい風情ですねぇ。


多宝塔遠望視線を遠くに転じると、池の向こうの小山に小さく多宝塔が見えます。

なんでも、塔の屋根の上に延びている「心柱」に、五重塔のような水煙と九輪が付いているのは、珍しいことなのだそうです。


諸堂入口・大玄関ここまで、お庭の紅葉を愛でつつ境内を周っておりましたが、この「大玄関」から寺院の中を拝観させて頂きます。

入口の係りの方から、下足を入れるビニール袋を借りて、建物内を歩くことになります。


三鈷の松建物内は、一部を除いて基本は撮影禁止なのですが、この「三鈷の松」は例外的にOKが出ています。

なんでも、この松の葉は先が三つに分かれていて、この葉を持っていると三つの浮くが授かるそうですが、決して持って行ってはいけない、ということです、残念ながら…。


水琴窟そして、こちらも撮影OKの「水琴窟」です、が、残念ながら音は写真に写りません。

永観堂さんのHP内で、音が聴けるようになっているらしいので、当日聴き損ねた方はそちらでどうぞ。


阿弥陀堂渡り廊下をぐるぐる廻って、最後にご本尊の「みかえり阿弥陀」さまがまつられている本堂の「阿弥陀堂」を拝観して、ビニール袋を返却して終了となります。


十一面観音像それにしても、撮影月日が12月上旬で、紅葉のピークは過ぎていたとは言いながら、枝の紅葉、落ちている紅葉、赤も黄色も緑もあって、本当に美しい「モミジの永観堂」ではありました。

境内のどこか(池のほとり)に、この十一面観音さまもみえると思います。

◆写真は全て、2008年12月4日に撮影したものです。