山奥の乳白色の秘湯を満喫できる …白骨温泉「ゑびす屋」

白骨ゑびす屋 | 木曜日 6月 30 2016 8:08 PM | Tags: , ,

ゑびす屋外観
こちらのお宿も、今回のハニットアゼリアツアー「B335 白骨温泉の旅」の宿泊先になっています。

奇しくも「B324 「白骨温泉の旅(2)」でご紹介しているのですが、白船グランドホテルと「ゑびす屋」のどちらにしようか、とお悩みの方のため、こちらも未公開写真にて、詳しくご紹介させて頂きます。


「ゑびす屋」玄関最初の写真の、白抜き文字で「ゑびす屋」とある赤のれんの横が玄関で、そこを入ると、こんな様子の上り口になっています。

沢山並んでいるスリッパを履いて、左手にあるフロントでガイドさんが宿泊手続きをしている間、奥に進むと、


ロビーラウンジ明るいロビーラウンジがあります。

ここでしばし待って、お部屋が決まったら、


階段途中の景色浴衣に着替え、こんな景色を眺めながら、ゆっくり階段を下りて(エレベーター、もちろんあります)、


お風呂入口お風呂にでかけましょう。

ここは、湯上り処になっている場所で、写真に御婦人とある「女湯」と、右側の「男湯」に分かれます。


男湯、内湯それでは、まずは内湯に浸かりましょうか。

浴槽の縁を白く覆う石灰成分の層が、天然自然の温泉の由緒を伝え、乳白色の湯が効能を期待させてくれるようです。


石灰の堆積こちらのお宿の浴槽は、このように石灰成分で真っ白になっています。

白いお湯は、手にすくっても白く、湯に浸ると肌にやさしい、極上のお湯だということが分かります。


露天風呂外にある露天風呂は、このようにかなり下にあり、屋外階段で下りるようになっています。


露天風呂この「白骨温泉」は、700年昔から、地元民のための湯治場として知られていましたが、中里介山が小説「大菩薩峠」でその名が出したことで、全国区になったということです。

「含硫黄-カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉(硫化水素泉)」という、様々な有効成分を含んだ湯は、飲んでも効用があるありがたい温泉です。


露天風呂の石灰堆積露天風呂の石にも、このように石灰成分が付着しています。

お湯の温度は、内湯より露天風呂の方が少しだけぬるめなので、ゆったりとした気分で長湯することができます。


露天風呂から内湯を見上げるこちらが、露天風呂から上の方を見上げたところです。

これくらい、段差があるのです。


夕食のお料理イメージもうひとつの旅の楽しみの夕食については、前回のブログをご参考頂くとして、前回取材で訪問した際の印象は、奥深い山の宿の特徴を生かした料理になっていること、でした。

この写真は、5年前のものですので、あれから積み重ねた料理の新しい工夫が楽しみです。


くるみゆべし、栃の実煎餅、塩羊羹最後に、前回は土産物売店として、さらりとご案内した白骨温泉のお土産を、少し詳しくご紹介しましょう。

写真は、お菓子系のお土産で「くるみゆべし」「栃の実煎餅」「塩羊羹」などが並んでいます。
※壁面は、シャンプー、洗顔フォーム、お茶石けんなどで、ジュース類ではありません(笑)


地酒類代わって、こちらは地酒と地産嗜好品(青こしょう醤油、信州味噌、とうがらし梅茶、松茸茶、野沢菜、きゃらふき等)の陳列です。

地酒のひとつは、有名蔵元・七笑(ナナワライ)の、秘伝・辛口純米酒「豪笑」。キリッとした飲み口が魅力です。

一方「大雪渓 吟醸」は、安曇野の蔵元の「北アルプスの天然雪解け伏流水と地元米」が原料の、フルーティーな香りとスッキリ後口のお酒です。

◆使用した写真は、全て2011年6月19日に撮影したものです。

白いお湯の優しさと山の緑と爽やかな風 …白骨温泉「白船グランドホテル」

白船グランドホテル外観
今の季節、したたる緑と山間を渡る風、そして名高い白濁の湯に恵まれた「白船グランドホテル」と「白骨ゑびす屋」が今回ハニットアゼリアツアー「B335 白骨温泉」の宿泊先になっています。

この「白船グランドホテル」は、以前「B324 「白骨温泉の旅(3)」でもご案内していますが、今回はまだご覧に入れていない写真で乳白色の湯の魅力に浸って頂きます。


白船GH位置マップ「白骨(シラホネ)温泉」の名称は有名ですが、はっきりここだよ、と言える方も少ないのではないでしょうか。

信州の名湯と謳われる白骨温泉は、この地図にあるように乗鞍高原と上高地の山の間にあり、高山市と松本市の中間でもあります。


白骨の由来そもそも、なんだか怖いような「白骨」という名称は、温泉成分(石灰)が湯船に付着して、この写真のように、なんだか骨のように見えることから名づけられています。

また、お泊りの「白船グランドホテル」の白船は、“しらほね”がなまった訳ではなく、浴槽がいつのまにか白い船のようになるところから、名付けられたと言います。


安曇村 墳湯丘と球状石灰岩の碑「白船グランドホテル」と「白骨ゑびす屋」に行く手前に、白骨温泉を象徴する「特別天然記念物 安曇村墳湯丘と球状石灰岩」の所在を示す記念碑と案内板があります。

温泉の成分に炭酸水素塩を含む湯が、長年に渡り「炭酸石灰」を沈殿堆積して盛り上がってできた「墳湯丘」(写真の小山)と、球状になっている石灰岩は、温泉が多いわが国でも大変珍しいので「天然記念物」に指定されているのです。


播隆上人像お話を「白船グランドホテル」に戻しますと、上のホテルの入口を入ったところにあるロビーラウンジには、茶室「松風庵」があるのですが、その傍らに立っているブロンズ像が、皆さんの眼を引くと思います。

この像は「播隆(バンリュウ)上人」と云う僧で、山中での修行中に見た「槍ヶ岳」の峻烈な姿に打たれ、文政11年(1828年)に苦労の末、登頂に成功、以後数回登頂するうち、登山道を開くことを思い立ち、登山者の安全対策として鉄の鎖を懸けた「大いなる初期アルピニスト」です。


ダイニングルームこちらは、「白船グランドホテル」の印象を象徴しているような「ダイニング」。

大きな窓の緑が、訪れた人の心を新鮮に甦らせてくれているようです。


女性用大浴場「元禄の湯」内湯さて、それでは本題の温泉のご案内に移りましょう。

このホテルでは、男女ははっきり分かれていて(よく似たしつらえですが)、こちらが女性用の「元禄の湯」の内湯です。(窓の外に露天風呂が見えています)

乳白色のお湯を、満々と湛えた浴槽は、前述の「炭酸石灰」が沈殿してこびりついていて、足裏にソフトな感触を伝えてくれます。


女性用露天風呂こちらが、外にある女性用の露天風呂です。

本当にオープンなロケーションは、私たちの心を自然の中に解き放ってくれるようです。


露天のサウナ小屋露天風呂の横には、サウナ小屋もあります。

露天風呂は、女性の方が、やや得をしているような…です。


 男性用「薬師の湯」内湯代わってこちらが男性用の「薬師の湯」の内湯となります。

女性用の「元禄の湯」とは逆になっていて、窓の外に見えているのは「サウナ小屋」です。

壁を隔てて「元禄の湯」と、高い丸木の梁のある天井でつながっています。


 「薬師の湯」内湯にある飲泉白骨温泉の湯はもともとも無色透明ですが、石灰分が含まれているため、時間とともに白濁化して乳白色に見えるのです。

男女とも、こうした「飲泉口」があり、温泉中の硫黄と炭酸成分を飲むことで、消化器系の臓器の血流と働きをよくし、便秘にも効果があるそうです。(お味は、ちょっと、ですが体に良いなら!)

また、この温泉が標高1400mの高所にあるため、人体の栄養分摂取の働きを促進するということです。


男性用露天風呂「薬師」こちらが、男性用の露天風呂です。

板塀に掛かっている「薬師の湯」の文字は、この宿の常連さんが作って、寄贈してくださったものだと、宿の係の方が嬉しそうに教えてくれました。


露天風呂からの眺めそれでは、貴方も露天風呂に入ったつもりで、この景色にお浸り下さい。

竹の柵以外、遮るものなしのこの景色。

お湯は、硫黄分のある温泉にしては珍しい、お肌にやさしい弱酸性(中性)です。

の~~んびり、小鳥やひぐらしの声、頬に涼し~い風………♪


湯上り処存分にお湯に入った後は、こんな「湯上り処」で、さらにゆ~ったり。

これが、温泉旅、バス旅ですよ。

◆使用した写真は、全て2009年5月26日に撮影したものです。

松本城、旧開智学校、味噌蔵に日本を見る …B324 白骨温泉の旅(4)

黒門と松本城
白骨温泉を朝8:30(予定)に出発したバスは、再び乗鞍高原の緑の間を抜けて、長野市に次ぐ大都会(山から来るとそう思えます)の松本市に入ります。
ここでは、国宝「松本城」が最初の観光先になっています。
文禄(1593~1594)年間に建てられたという五重六階の天守閣は、日本のお城の中で最古のもので、「姫路城」「彦根城」「犬山城」とともに四国宝城のひとつに数えられています。
写真は、正面入口から見た黒門と天守閣の景観です。
※撮影位置(1)


「松本城」撮影場所マップ
長い歴史を持つ「松本城」は、戦に備えることが第一だった戦国の城備えと、平和な江戸時代の増築部分が絶妙のバランスを取っています。
(※この形式のお城を「連結複合式」城郭と呼んでいます)
その姿を、ぐるりと城を囲むお堀の様々な位置から眺めることができるのが最大の特徴でしょう。
マップ内の矢印は、姿の変わるお城の撮影位置を示しています。


撮影位置(2)の松本城天守閣撮影位置(2)から見た天守閣です。
大天守・辰巳附櫓・月見櫓のまとまりは「複合式天守」と呼び、平和な時代に築城されたため、戦うための備えはなくなっています。


撮影位置(3)からの松本城天守閣
続いて、お堀の角からのショットです。


撮影位置(4)埋橋越しの松本城大天守、小天守撮影位置(4)から、埋橋(赤い橋)越しに大天守閣と小天守閣を眺めています。
大天守(高さ29.4m)・渡櫓・乾小天守(高さ16.8m)のまとまりを「連結式天守」と呼び、戦いに備えた「石落し」や「狭間」が多く、窓が少ない守りやすい構造になっています。
お堀の外からお城を眺めたご案内でしたが、天守閣・本丸庭園を観る場合は、別途(個人・大人600円)の入場料が必要になります。


旧開智学校
続いて、お城から歩いてでも行ける「旧開智(キュウカイチ)学校」を訪ねます。
重要文化財「旧開智学校」は、明治9年(1876年)に新築。文明開化を象徴する洋風木造2階建、寄棟造、棧瓦葺(サンガワラブキ)の建物です。
昭和39年(1964年)に現在地に解体‐移築‐復元、昭和40年より教育資料館として公開されています。(※入館料大人300円)


旧司祭館見逃してしまいそうですが、旧開智学校の敷地エリアの外にある「旧司祭館」も県下最古の明治の洋館として知られている建物です。
明治22年にフランス人のクレマン神父によって建てられ、平成3年に現在位置に移築復元されたものです。


信州味噌蔵「石井味噌」
旧開智学校から同じ松本市内を南に移動すると、「信州三年味噌」で有名な「石井味噌」に到着します。
こちらで味噌蔵見学と、お待ちかねの昼食が用意されています。
写真は、観光バス駐車上から工場建物に沿って味噌蔵に入る小路です。


味噌蔵最初に、この味噌蔵を見学します。
大きな杉桶は、今では珍しい桶職人が作った桶で、竹の箍(タガ)も同じくなかなか手に入りにくい状態だとのことです。
なんと言っても、天然醸造の味噌には桶に付いている酵母菌の存在が欠かせないとのことです。
また、ひとつひとつの味噌桶にはそれぞれ、最初に仕込んだ年月日や、その後に行う蔵の移動や天地返し(寝かしている味噌の酵母菌に空気を与える上下入替えの作業)の記録が書いてあります。
3年もの間、味噌を桶に寝かすことこそが、どこにもない石井味噌ならではの味を育てるのだということです。


食事処お食事は、味噌蔵の向かい側の建物1階に用意されています。
和の昼食のよさをご堪能ください。


売店コーナーお食事場所の向かい側がこのような売店になっているので、最後のお土産をゆっくり時間をかけてお選びください。

◆このバス旅に参加してみたい方は、こちらへどうぞ↓
B324 風光明媚な安曇野と涼やかな乗鞍高原 白骨温泉

緑と絶妙の湯、そして山の幸 …白骨温泉「白船グランドホテル」の旅(3)

白船グランドホテル
「ゑびすや」から少しだけ坂を下ったところに、同じく緑に包み込まれた「白船グランドホテル」があります。
今回は、こちらのお宿を選ばれた方のためにご案内を。


ラウンジから見える緑が美しい
ホテルに足を踏み入れた方は、このラウンジを染める緑の木立の美しさに、思わず息を飲む、といったところでしょうか。


ダイニングルーム「信濃」
どこも周囲の緑の美しさをうまく活かしています。
こちらは「ダイニングルーム 信濃」


内湯
こちらももちろん、乳白のお湯が溢れています。
ホテルの方に聞くと、昔、地元の方がここに湧く湯を川舟に溜めて利用していたところ、
湯の成分でその舟が白く変わってしまい、そこから「白船(シラフネ)」→「しらほね」→「白骨(小説・大菩薩峠で)」に変わったのだとか。


風呂床の模様
このように、浴槽や床には水に溶けにくい温泉成分が沈殿、凝固した不思議な紋様が見られます。


露天風呂
しかし、なんと言っても白骨温泉の醍醐味は露天風呂でしょう。
山の緑の息吹を身体一杯胸いっぱいに浴びてください。


夕食フルセット
ゆ~ったりお湯で心身が解けたら、お腹も空いてきます。
さて、おまちかねの夕食ですね。
お約束のフルセットでのご紹介ですが、
こちらは夏のメニューなので、秋にお出かけの方は内容が少し変わるはず、その場合はご参考ということで。
内容をご案内すると、手前の箸のそばにあるのが「食前酒」の山葡萄酒で、
その右斜め上の蓋で隠れた「蒸し物」のさらに右斜め上が「凌ぎ」の信州蕎麦です。


前菜、焼物ほか
ひし形の器の「前菜」を細かくご案内すると。
公魚(ワカサギ)の南蛮漬け、逆時計廻りに山独活(ヤマウド)の胡麻和え、岩魚(イワナ)の卵、川鱒小袖寿司、青豆真丈(シンジョウ)です。
左側の青い器は「揚げ物」の温泉粥コロッケとししとう、「焼物」は正統派の岩魚塩焼き。
その右は「焚き合わせ」の揚湯葉法書となっています。


お造り
こちらは、いかにも山ならではの「お造り」、
信州サーモンのお刺身と、生湯葉というにくい趣向になっています。


粒蕎麦蒸し
信州らしい山らしさ、と言えば「蒸し物」の粒蕎麦蒸しです。
随分素朴な味ですが、昔この山里を訪ねた客にも供されただろうなと、思うと時を遡る感覚も味わえます。


温泉豆乳鍋
最後にご紹介するのは「小鍋」の温泉豆乳鍋です。
これはただの豚肉ではありません。信州飯田が誇る幻の豚肉「千代幻豚(チヨゲントン)」なのです。
ぜひ、心してお味わいくださいね。
なんだか、お風呂とお料理のご案内ばかりになってしまいましたが、さすが「グランドホテル」の格式がある素敵なお宿です。

◆このバス旅に参加してみたい方は、こちらへどうぞ↓
B324 風光明媚な安曇野と涼やかな乗鞍高原 白骨温泉

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