2日目は大阪、京都の観光名所巡りです …B505 石切温泉の旅(4)
現在の「通天閣」は1956年(昭和31年)に再建された2代目で、初代通天閣が無くなって寂しくなった「新世界」商店街復興を期して復活したものです。
ちなみに初代通天閣は、今から約90年前に建てられたもので、上がエッフェル塔で下が凱旋門という大阪ならではの奇抜な塔だったと云います。この2代目「通天閣」の設計者は「東京タワー」の設計者なので、大分スマート!?
1996年(平成8年10月~9年4月)には、朝の連ドラ「ふたりっ子」で再び脚光を浴びたことが思い出されますね。(子役の茉奈・佳奈ちゃん可愛かったですね)
通天閣のネオンは東西南北の合計4面あり、その大きさは、1面が横幅・約5.3m、高さ・約45mあります。
有名な「HITACHI」は東面にありますが、写真では「新世界100周年」の垂れ幕に隠されていますが、こちらは南面で、ネオンは「安心と信頼の日立グループ」となっている方です。
「通天閣(高さは103.3m)」の一番下は、このように道路になっていて、写真真中の青い看板の下にある通天閣入口から1956年当時、世界初だった円形エレベータで展望台に上ります。
5階(91m)の展望台に着くと、「幸福のマスコット」「福の神」として超有名な「ビリケン」さんが立派な台座にちょこんと座っています。 その不思議な表情と、愛敬あるポーズが人気で、いつもお願いをする人が絶えません。
また、通天閣の真下には、大正時代の将棋名人・坂田三吉を偲んで建てられた「王将碑」があるので、どこにあるか探してみましょう。
通天閣から少しバスで移動すると、いかにも立派な寺院「四天王寺」が見えてきます。
写真の門は「西大門」で、今見えている諸建造物のほとんど全てが昭和20年の大阪大空襲で焼失した後、次々と再興されて往時の景観を取り戻したものです。
四天王寺は、蘇我氏の味方をした聖徳太子が勝利を祈った誓願の誓いに則り、593年に建立された由緒ある大規模な寺院です。
写真の「五重塔」の前側にある「中門」は、伽藍の守護神である金剛力士 (仁王像)をまつっていることから俗に「仁王門」 と呼ばれています。
また、五重塔の後ろに屋根の一部が見えている「金堂」の、須弥壇中央に安置されている救世観世音を護って、周囲に寺名の由来である「四天王像」が祀られています。
奈良、石切温泉、大阪と巡ってきたバス旅も、いよいよ最後の観光先「清水寺」にやってきました。
さすが、日本が世界に誇る京都の、そのまた代表選手の清水寺に向かう参道「清水坂」だけに、修学旅行生あり外国人あり私たち一般観光客ありで、この賑わいです。
音羽山清水寺は法相宗(南都六宗の一)系の寺院で、広隆寺、鞍馬寺とともに、平安京遷都以前(780年)からの歴史をもつ、京都では数少ない寺院の1つとなっています。
また、石山寺(滋賀県大津市)、長谷寺(奈良県桜井市)などと並ぶ、日本でも有数の観音霊場です。
写真は、清水坂の終点の清水寺入口で「仁王門」「西門」の向こうに「三重塔」が見えています。
「仁王門」をくぐり、「西門」「三重塔」「経堂」を過ぎると、とても大きな「本堂」があり、本堂の前部分があまりにも有名な「清水の舞台」になっています。
舞台上から景色を眺めた後は、この先の「音羽の滝」から振り返ると独特の「懸造(カケヅクリ)」と呼ばれる山腹にせり出して建っている舞台の構造が分かります。
また、広い境内にはあらゆる神仏が混在しています。清水寺の本尊・観世音菩薩は宗派を問わず、物見遊山で訪れる人でも、等しくおおらかに救済してくれるということで、大勢の参拝者を集めています。
清水の舞台から本堂の回廊を巡ると、次に出てくる表示が「音羽の滝」です。
この石段を下った先がその「音羽の滝」になります。
よく神社仏閣の観光で、このような石段を下りると次は登り、ということがありますがこちらはそうではないので、安心して下りましょう。
清水寺に参拝した後の観光先「産寧坂(サンネイザカ)」は、「三年坂(サンネンザカ)」とも呼ばれ、清水寺の参道である「清水坂」から七味唐辛子の「七味家」の脇道を北へ石段で降りる坂道のことです。
その先の「二年坂」までの緩い起伏の石畳の道も含めて云うこともあります。
京都らしいシックな日本料理の店や、気軽に立ち寄れる飲食店から土産物屋までが並び、舞妓さんの姿をした観光客の女性が歩いているいかにもな坂道です。
また産寧坂の名は、清水寺にある子安観音へ「お産が寧か(ヤスラカ)でありますように」と祈願するために登る坂であることからその名が付いたという説があります。
続く二年坂は、さらに北にある八坂神社、円山公園、高台寺、法観寺(八坂の塔)の有名観光地と、南の清水寺を結んでいるので、観光客に常に人気のスポットです。
産寧坂から二年坂に入ってしばらく下り坂を歩いて行くと、やがて「八坂の塔」が見えてきます。大体この辺りで廻れ右をするのがよいでしょう。
そろそろバスの出発時刻になる頃ですから…。
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「B505 石切温泉」