70分の自由散策は、大原美術館かはたまた…、倉敷美観地区

倉敷川

湯郷温泉を出発したバスが向かうのは、岡山市の西隣り、倉敷市「倉敷美観地区」です。
美観地区と言うだけあって、なんて素敵!と思えるような“美観”が一杯です。
写真のような風景(美観地区の中を流れる倉敷川です)が、ほぼ常時展開されているのです。この観光川舟は、乗舟料300円で約20分の別視点の眺めが楽しめるので、人気です。残念ながら、5人しか乗れないので売り切れが多いのが欠点です。
チケットは、次の案内マップにもある「観光案内所」で売っているようです。


マップ

一通り観るだけなら、70分で回れるのでしょうが、興味を引く場所があればとても全部は無理でしょう。
「大原美術館」3館巡りに絞るか、少しマイナー(?)な美術館、博物館を観るか、食べ歩きに徹するか、「アイビースクエア」で「オルゴールミュゼ」に寄るか、事前に決めておきましょう。
ハニットアゼリアツアーでは、左側の観光バス駐車場で降りて、上の大きい交差点から「美観地区」に入っていきます。


最初の店並び

信号の交差点を渡ると、こんな“いかにもの”お店が並んでいます。「きびだんご」と「むらすずめ」がお土産物のベストセラーのようです。
また、通りの反対側には「倉敷物語館」があります。この辺りで時間を取られてると後が…、という方は“パス”でしょうか。


エルグレコ

続いて、アイビーに覆われた建物に「エルグレコ」の文字。大原美術館のお隣の喫茶店として有名な「エルグレコ」です。
中は、古い歴史を感じさせる昭和初期の香り漂う、喫茶店です。思い出のある方は、ここに寄るのもよいかな、と思いました。


大原美術館本館

そして本命、「大原美術館・本館」です。
昔、美術の教科書や歴史の教科書で見たような絵画が、何点も何十点も飾られています。
入館料は、この「本館」と近くの「工芸館・東洋館」、やや離れたところにある「分館」の3館共通券で大人1,000円です。もう1館「児島虎次郎館」を入れたものもありますが、4館はちょっと無理、2館でも大部分の時間が費やされそうです。


分館

2館だけしか観られないなら、本館(近代の絵画中心)に関連して、この「分館」がお奨めです。こちらは、彫刻と、現代美術が主に展示されています。
逆に、壺や石仏、工芸品に興味があるのなら「工芸館・東洋館」が観甲斐があると思います。
3館とも、飾られている美術品も見ものですが、その展示されている建物とのマッチングもまた、素晴らしいものです。


星野記念館

いやいや美術館はどうも…という方や、もう何回も観たから、という方には、こんなところはいかがでしょう?
「星野仙一記念館」は、倉敷市出身の星野(元)監督&(元)選手を称える記念館です。タイガース仕様が多いので、我ら愛知県民にはもどかしい(?)ところもありますが、ここにたどり着く小路が、なかなか楽しいのです。


アイビースクエア

「星野仙一記念館」までは、川のこちら側でしたが、案内図の高砂橋を渡って向こう岸にも白壁風のお店が立ち並んでいます。
その奥にあるのが、この「アイビースクエア」や「児島虎次郎記念館」「倉紡記念館」などです。倉敷が初めてでない方や、落ち着いた雰囲気が好きな方は、こちらが合うかも知れません。


オルゴールミュゼ

アイビースクエアの奥の方にある「オルゴールミュゼ」は、そう大規模ではありません(※例えば「長浜・北国街道」のオルゴール館に比べると)が、オルゴールと万華鏡の珍しいものがかなりあるのです。


大鳥居

倉敷見物も終わり、バスはお隣の岡山市・高松の「最上稲荷」に向かいます。
国道180号線から、241号線に入るときまずびっくりするのが、この「大鳥居」でしょう。
コンクリート製ではありますが、高さ27.5m、幅39mははんぱじゃありません。


最上稲荷本殿

そして、ずっと参道を入った奥に「最上稲荷」があります。
「さいじょういなり」と読むこのお稲荷さんは、正式な名称は「稲荷山妙教寺」と言い、日本三大稲荷として有名です。
岡山市の郊外、高松(四国ではありません)にあり、秀吉の毛利戦の高松攻めは、この辺りなのです。
私たちには三大稲荷のひとつ「豊川稲荷」があるので、お稲荷さんには親近感がありますが、規模が大きく、幅広の大石段を登ってこの本殿が見えると、圧倒されます、多分。

美作(ミマサカ)名産のお土産、と素敵なポピースプリングスの話

土産物コーナー

湯郷グランドホテルに泊られた方は、この土産物売店でお土産を選ばれるわけですね。
美作地方は昔、備前の国と呼ばれていた岡山県北部の地域のことで、あの剣豪武蔵さんの生誕地でもあります。
そんな背景を持つ、この土産物コーナーには、


武蔵饅頭

「武蔵饅頭」が、ちゃ~んとあるのですねえ。
どこらへんが武蔵なの?とは聞きっこなしですけど…。
でも、おまんじゅうとしてはおいしいんですから、いいじゃないですか。


ままかり

岡山だったら「ままかり」でしょう、と言う方にはもちろん用意されてますよ。


酒

また、岡山県は万葉集に「吉備の酒」と詠まれているほどの歴史があり、備中杜氏(酒造りの職人)が存在するくらい酒造りが盛んな地域であります。
で、ここにもしっかり酒類コーナーがあり、土産に適した大きさのお酒が並んでいます。
その他、名産の「吉備団子」系、「もも」系、「マスカット」系の土産物があります。


ポピースプリングス

「湯郷グランドホテル」から3~4分歩いた距離にある、これがうわさの「ポピースプリングス」です。
想像していた、いわゆるホテル新館とはちょっと違ってますよね。
手前側に少しだけ見えているのは、お風呂とアロマテラピーとかジャグジーなんかが入っている「スパ館」です。もちろん、グランドホテル泊まりのお客さんも無料で利用できるんですよ。


スパ館スパ

スパ館のお風呂は、こんな感じで新しく、ジャグジー風呂やミストサウナなどもあります。


ロビー

まるで、外国のホテルのような扉を開けると、こんなロビーが。
そう、この「ポピースプリングス」は、“カリフォルニアにあるホテルそのもの”にすることをテーマにしたホテルなのです。


吹き抜け

その奥には、こんな吹き抜けスペースがあって、さらに気分は高まります。


鐘

吹き抜けを囲んだところから、各階のフロアが広がり、最上階部分にはこんなお洒落なしつらえが…。
う~ん、ムードあるぅ!ですね。


食堂

レストランももちろん、こんな感じです。
今回のバス旅で、こちらのホテル泊まりを選ばれた方々のお食事は、こちらですることになる訳です。
このホテルは一事が万事こんな風に、カリフォルニアのホテルスタイルに徹底されていますので、女性のお客さんにはことのほか喜ばれることと思います。


ポピーから見たGH

「ポピースプリングス」の上の階からみた「湯郷グランドホテル」です。
間にある建物は、共同浴場で、その下にある足の形の「足湯」と共に、自由に入れますので、ポピーとグランド相互に途中も入れての、お湯めぐりが楽しいんですね。

美作三名湯のひとつ湯郷温泉は湯も夕食も良し、です

湯郷GH

姫路城でしっかり運動したので、今夜のお宿「湯郷グランドホテル」にバスが到着したのが嬉しい方が多いはず。
このきれいなホテルと、さらにきれいなホテル「ポピースプリングス」の2館に分かれての宿泊です。
写真のホテル手前にある出石の辰鼓楼のようなものは、「瀬戸大橋博88」で実際に使用されていた「常夜灯」で、博覧会終了後ここに移設したものだそうです。


大浴場

美作三名湯とは、岡山県北部美作地方の、湯原、奥津、そして今回のバス旅の目的地、湯郷温泉を指します。
湯郷温泉の起源は、1200年ほど昔、一羽の傷ついた白鷺(姿を変えた文殊菩薩)に導かれた円仁法師が発見したと言い伝られています。別名「鷺の湯」と言い、42度の温泉は、ナトリウムカルシウム塩化物泉で、微かに塩味があり、ほとんど感じられませんが、硫化水素臭もあると言われています。
この大浴場「長寿の湯」の壁面に鷺が描かれているのも、その起源によります。


露天風呂

大浴場から外に出ると、大きな石を積んだ4本の柱にステンレス製の屋根が乗っている変わった岩の露天風呂があります。


露天風呂アップ

そばに寄って見ると、ここにも鷺の絵が彫られています。
湯に体を沈めると肌に優しく、まるで包み込んでくれるようなゆったり感に、旅の疲れも消え去るようです。


ロビー

湯に入ってさっぱりして、夕食までの時間を明るい日差しの入るロビーで過ごしましょうかと、ゆったりした椅子に身を任せていたら、大きなガラス戸の向こうの庭園に出られることに気付いたとお思いください。


足湯

庭園に出てみると、池が…いやなにやら湯気が出ているようです。
なんとこれは大きな足湯!池かと見えたのは足湯で、ここでまた温泉ならではの楽しさが味わえました。
写真には入り切れなかったのですが、足湯のそばには白いガーデンチェアが何脚もあって庭園の雰囲気をちょっとハイソにしてくれています。


夕食

そうこうするうちに、お待ち兼ねの夕食タイムです。
いわゆる山海の珍味ですが、メインは山の中の温泉地らしく山系の食材になっています。


あゆ

初夏の山の温泉地ならではの鮎の塩焼き。西瓜に似ていると言われる香りと、ほろ苦さの奥深い味覚に舌鼓を打たせたい魚好きの方は、がぶりとお腹から召し上がれ。


美作牛石焼

もちろんお肉大好きの貴方には、美作牛の石焼が用意されています。
ミニ七輪の上の石が熱くなって、表面に焼き色が着いたら柔らかお肉を頬張りましょう。


地鶏

岡山ブランド地鶏の「桃太郎」を、小さな鍋で煮て食べる。昔の田舎のご馳走です。
甘みのある醤油だしが、弾力のある鶏肉と牛蒡のささがき、椎茸、えのき達のコラボレーションを見事に演出しています。


ままかり

山の幸優勢の中で、お造りも奮闘していましたが、何と言っても岡山名物「ままかり」のちらし寿司が旨かったです。
酢めしの好きな方は、お腹一杯でも入っちゃいますよ。そんな風に、湯郷の夕食タイムは充実したものになっていったのでした。
なお、地元産の食材にこだわっているので、必ず同じメニューが毎日提供できるわけではないことを分かっていただきたい、とのことでありました。

広~い凄~い美し~い!疲れた~けど、さすが姫路城

姫路城全景

豊鉄ハニットアゼリアツアー「美作三名湯・湯郷温泉と世界遺産姫路城・倉敷散策」は、1日目に「世界遺産姫路城」で往時のままの武家文化の粋に触れた後、古くから美作三名湯のひとつとして知られる「湯郷温泉」宿泊となります。
翌日2日目は、白壁土蔵と赤瓦の町並みで有名な「倉吉散策」~豊川稲荷と並ぶ三大稲荷のひとつ岡山の「最上稲荷」を詣でた後、帰路に着く観光バス旅です。
それでは、世界に誇る日本の城郭建築の粋、姫路城から行きましょうか。


マップ

まずはどんだけ広いか、お城への入口脇に立っている城内地図を見て覚悟しておきましょう。
ちなみに、上の写真は地図上の三の丸広場(バスから降りて、お濠にかかっている桜門橋を渡って大手門をくぐった場所)から見た全景です。
正面が二連の天守閣で、左側が西の丸です。


三国濠からの天守閣

入場券の必要な入口からすぐの「菱の門」をくぐるとすぐに見える「三国濠」越しに見える天守閣です。
ここからのお城は、いかにも白鷺城という感じですね。


百間廊下

まずは、左側の西の丸に向かいます。千姫様が住んでいたところで、「百間廊下」という廊下に「長局」という家来たちの部屋が設置されているという、長~い廊下を借りたスリッパで延々と歩きます。


西の丸外側

西の丸の外側はこんな風です。


千姫様

西の丸の一番奥に「化粧櫓」があって、千姫様はこちらにお住まいだったようです。
こんな千姫様とお付きの者が遊んでいる情景が見られます。
ああ、頑張って歩いて来て良かった、と思う瞬間ですが、あくまで“瞬間”です、多分。


西の丸から歩く道

西の丸の出口で、スリッパを自分の靴に履き替え、こんどは地上を延々と歩きます。
履き慣れた靴でよかった、とかおニューのにしなけりゃよかった、などと思うときです。


広場から天守閣

途中、感心な老婆の話や、移り変わった各代の城主の紋など見ながらある角を曲がると、ゴールです。「備前丸」という広場から、ど~んと二連の天守閣「大天守」と「乾小天守」がそびえ立っている光景に出くわします。
しかし、姫路城めぐりの旅はこれで終わりではありません。


千姫様掛け軸

天守閣にも貸スリッパがあり、再び登頂が始まります。急な階段が、エスカレータに慣れた軟弱さを叱咤するかのようです。
が、ここにも努力は報われる、というご褒美がいろいろあります。
鉄砲や刀槍といった武具も見る価値がありますが、こちらにも千姫様のお姿が掛け軸になってお迎えしています。


天守閣からの眺め

天守閣の最上階に上ると、こんな城主様だけが見られた景色が見られます。
やはり疲れるけど、日本人なら一度は味わっておきたい姫路城です。


好古園

最後に、姫路城はもう見たことがあるの、という方や、足腰に本当に自信がない方は、お城のお隣の「好古園」散策もよいでしょう。
こちらもなかなか広い日本庭園です。いいお庭が見られますよ。