広い境内の中で、貴方だけの京の秋が見つかる …大原三千院(後編)

大原三千院 | 月曜日 10月 17 2016 1:44 PM | Tags: ,

有清園を歩くと正面に朱雀門
例え、大勢の観光客が居ても静かな森の中みたいな風情ある「有清園」。

「往生極楽院阿弥陀堂」を後にして、細い道を辿ると正面に赤い小さな門「朱雀門」が見えます。

この門は、平安時代に極楽院が本堂となっていた頃の正門だったということです。

しんとした緑陰の中や、紅葉の彩り、雪景色のいずれでも、いわゆる差し色効果になって映えるのです。


わらべ地蔵大きな木々の下のお庭なればこそ、苔も見事に生えています。

その苔の間から、可愛らしい顔を覗かせている「わらべ地蔵」が、三千院の名物です。

そばに立っている「わらべ地蔵」の立て札を目印に、辺りを探すとあっちに一体、こちらに二体という具合に、全部で六体のわらべ地蔵さんが見つかります。

形が様々なので、気が付きにくい、かもですが。


紅葉時季のわらべ地蔵さんこちらはNETで拝借した紅葉の時期のわらべ地蔵さん。

小さいのでむしろ写真に撮って、後で拝観するのが味があって良いような…。


紅葉の有清園こちらもNETでお借りした、見事な紅葉の有清園です。

取材に伺ったのが、あまり紅葉に恵まれなかった昨年の、しかも11月27日という遅い時期だったので、こんなにきれいな景色は見られませんでしたが、それでも静けさに満ちた境内は随分素敵だったのです。


金色不動堂わらべ地蔵のある場所から、観音堂を目指して進むと、この「金色不動堂」があります。

このお堂は、三千院の祈願道場として平成元年に建立されたお堂で、ご本尊の金色不動明王は秘仏となっています。


妙音福寿大弁財天皆の歩く方向に進むとあるのが「妙音福寿大弁財天」のお姿です。

鳥居があるくらいで、弁天様は木々に囲まれた中に座しておられます。

“妙音”は、抱えている琵琶から奏でられるのでしょうか。


観音堂への石段その先にあるのが、この「観音堂」に向かう石段です。

ただ、ここでは写真左端にある黒地に白文字の道案内看板にある「石仏(鎌倉時代)」に従って、石段を上らず左に行くことをお奨めします。


道に沿って流れる沢左に行く小路は下り坂で、傍らをこんな沢のせせらぎが、ずっとお伴をしてくれています。

初夏には「あじさい苑」となるようで、せせらぎの音に耳が洗われ、修業僧になって深山を歩いているような気になります。


石仏への道の赤い橋細い坂道を大分下った頃、前方に赤い橋が見えます。

石仏まで、あと少しという処です。


紅葉最盛期の石仏への道の赤い橋またもNETから拝借した紅葉最盛期の、上の写真とほぼ同じ場所からの風景です。

こんなに見事な紅葉を見られたら、ホント運が良い、とお喜びください。


鎌倉時代の石仏赤い橋を渡るとすぐ、こんなにさりげなく石仏様が座しています。

俗に「大原の石仏」といわれ、高さ2.25mの単弁の蓮華座上に結跏跌座(ケッカフザ)する、定印(ジョウイン)阿弥陀如来像で鎌倉時代中期に、この地の念仏行者たちによって作られたものだと云います。


観音堂石仏を拝観した後、来た道(今度は上り坂!)を戻り、先ほど見た石段を上ると「観音堂」があります。

建物はまだ新しく、朱と白壁が目に飛び込んで来る感じです。

堂内には高さ3mの金色の観音像が安置されています。


ずらっと並んでいる小観音像観音堂の横には、何千体もの小観音像が並んでいます。

観音堂の前には、この小観音像1体1万円のご寄進で、名前入り&毎月18日に開眼法要で安置して頂ける旨のご案内があります。


宝物館(=経蔵・円融蔵)観音堂を拝観したら、順路を戻って「朱雀門」を過ぎた先にある「西方門」から外に出ます。

その先にあるのが、写真の宝物館=経蔵「円融蔵(エンニュウゾウ)」で、仏教・国文・国史についての、中古・中世・近世の典籍文書が多数所蔵されています。(入館無料)

常設展示物の、「御所車衝立」や「融通念仏縁起絵巻」、明治時代の京都画壇の俊英、菊池芳文の描いた襖絵「茅ヶ崎海岸図」などは必見です。


宝物館を出た先の、御殿門への帰り道宝物館を見学した後、最初に入って来た「御殿門」までの前り道に、簡単な土産物販売所があります。


金色不動茶時間に余裕があったら、売店で飲ませてくれる(後で、できればお買物を)「金色不動茶」を一服よばれることもできます。(うめ800円~)

◆使用した写真の大部分は、2015年11月27日撮影のものです。

洛北の名刹を彩る紅葉の深さを訪ねて …京都・大原三千院(前編)

大原三千院 | 木曜日 10月 13 2016 1:26 AM | Tags: , ,

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このお寺の名を聞くと、故永六輔さん作詞、デユークエイセス歌の「女ひとり」の一節が、思わず口に出る、そんな世代の方にはたまらない紅葉の旅です。(若い方だってご存じでしょうが…)

ハニットアゼリアツアー「C955 紅葉に染まる京の奥座敷 大原三千院と貴船神社」は、まず最初に大原三千院手前の名旅館「魚山園」で昼食を頂くところから始まります。

この石段を上ると、魚山園の玄関が私たちを迎えてくれます。
※ちなみに魚山園の名は、三千院の山号「魚山」に由来しているようです。


魚山園ロビー館内に入ると、いかにも京都の旅館らしいフロントロビーになっています。


昼食会場係の方の案内で通されるのが、こんな感じのお座敷です。(当日の状況で、別の宴会場になることもあります)


京土産のいろいろロビー売店や、魚山園の向かいの直営土産物店には、京の風情溢れるお菓子類が並んでいます。

写真は「京都・豆富」の金平糖と豆菓子類です。


三千院への入口階段「魚山園」で腹ごしらえが済んだら、先ほどの石段の反対側にある、この石段を上がった先の、目的地「三千院」に向かいます。


三千院門前土産物店通り三千院の門前通りには、京都名物みたらしだんごの「芹生(セリョウ)茶屋」、京漬物の「土井志ば漬け本舗」、その隣に同じく漬物の「川勝総本家」などが並んでいます。

帰りがけに、立ち寄ってみるのも楽しいでしょう。


三千院「「御殿門」門前の土産物屋さんの並びの向かい側が、三千院に入る「御殿門」です。

門の前が石段になっているので、修学旅行の学生さんたちの格好の記念写真スポットになっています。


境内案内図御殿門のすぐそばに「境内案内図」の立て看板があります。

この案内図に沿って、この先をご案内したいと思います。

「三千院」の名は、「一念三千(=一念すれば三千世界を具有する)」という、天台宗の教義からからとられていて、天台宗開祖の伝教大師最澄が開いたのが始まりです。


「客殿」拝観入口玄関御殿門から入って、(通常は)左のちょっとした石段を上ると「客殿」の玄関があります。

ご覧のように、ここでは備え付けのビニール袋に下足を入れ、各自が手に持って拝観となります。


客殿の庭園「聚碧園」座敷から右側殿内に入ると、すぐに目に飛び込んで来るのが、見事なお庭「聚碧園」です。

多分、他の参拝客の方々も大勢みえて、なかなかベストな場所から写真を(お庭は撮影OK)取ることが難しいと思いますが、重要な撮影スポットなので、頑張ってみましょう。

この写真は、座敷内が人で一杯だったので、縁側近くに出て撮っています。


紅葉時の聚碧園(NET内より)このような構図の写真を撮るには、28程度の広角レンズでは座敷の真中辺りからでないと撮れないと思います。

撮れたら、とても運が良かった~とお喜び下さい。

※この写真は紅葉シーズンの客殿座敷から「聚碧園」を撮ったもので、NET内から拝借いたしました。


ここから「有清園」へ客殿に入る時、下足を手に持ったのは、このためでした。

客殿内を一渡り拝観して、順路に従って進むと「宸殿」…宮中の行事、御懺法講(オセンボウコウ)の儀式を行うために大正年間に造られた建物に出ます。

ここから下に降りて森の中の小道を「有清園」「往生極楽院」のある方向に行くことになります。


「往生極楽院阿弥陀堂」森の間の道を進むと、じきにそんなに大きくないお堂が見えます。

こちらが、阿弥陀三尊像を祀る「往生極楽院阿弥陀堂」で、名園「有清園」は、このお堂の裏手にあります。


往生極楽院の裏手に回りますお堂に沿って裏に回り込むと「有清園」が見えて来ます。


有清園こちらが「有清園」の池で、有清園自体は、この辺り一帯の森も含む雄大な庭園です。

魚山園から始まり、客殿~宸殿~往生極楽院~有清園まで歩を進めてきましたが、まだまだ広い「三千院」境内です。
この先の、朱雀門~わらべ地蔵~金色不動堂~弁財天~石仏~観音堂のご案内は、大原三千院(後編)でご案内します。

◆使用した写真の大部分は、2015年11月27日に撮影したものです。