見事な桜景色の蔵王寺から下千本まで …C852 吉野山千本桜(2/2)

C852 世界遺産・吉野山の千本桜 | 日曜日 4月 20 2014 11:54 PM |

下千本
東南院多宝塔吉水神社から、メインストリートに戻るとすぐに左にあるのが「東南院」の土塀です。

このお寺は、霊地吉野山の中心になる伽藍の巽(東南)の方角にある寺院ということで「東南院」と言われ、吉野山の他の寺々と同じように役行者が開祖とされ、1300年の歴史を誇っています。

境内には、本堂・多宝塔・庫裡・客殿があり、写真の多宝塔は、紀州野上の八幡宮から昭和12年に移築されたものだということです。


蔵王堂入口東南院に参拝して、またしばらく(約15分)歩くうち、道の左右の土産物屋は大きく立派な店が多くなり、吉野山の中心である「金峯山寺 蔵王堂」のある地区らしくなります。

この石段の上にあるのが、その金峯山寺の本堂である「蔵王堂」です。


蔵王堂金峯山寺(キンプセンジ)の本堂「蔵王堂」には、役行者が桜の木に彫ったという、秘仏 蔵王権現(約7m!)のほか、多くの尊像が安置されているということです。

桧皮葺きの大屋根の高さは34m、一辺36m四方の重層入母屋造りの、堂々とした威容を誇っています。

時折、蔵王堂に参拝する役行者ゆかりの、山伏姿の修験者がほら貝を吹く姿も見られます。


脳天大神と南朝跡地蔵王堂の横に、下りの石段がありますが、この階段を下りると、入試・学業・頭の病の平癒に霊験のある「脳天大神(ノウテンオオカミ)・竜王院」の塔頭があります。

また、後醍醐天皇の興された「南朝跡」もあるので、興味のある方はもうひと頑張り、といったところでしょうか。


金峰山寺仁王門只今修繕中の国宝「仁王門」は、本瓦葺きの二重門(2階建ての門で、1階と2階の境目にも屋根の「出」がある門)で、軒先の風鐸(フウタク)の銘から室町時代(1456年)の再興とわかります。

蔵王堂が南を正面としているのに対し、仁王門は北を正面とし、互いに背を向けて建っています。

これは、熊野から吉野へ(南から北へ)向かう巡礼者と吉野から熊野へ(北から南へ)向かう巡礼者の双方に配慮しているためと云われています。


蔵王堂から吉野山駅への道蔵王堂仁王門前の道も、大きなお寺の門前市らしく、人の賑わいが絶えません。

こちらのゾーンにも、吉野山らしいお土産物屋さんがぎっしり並んでいます。
この道の先は、ケーブルの「吉野山駅」や、下千本の観桜ゾーンになる訳です。


銅の鳥居と柿の葉寿司ひょうたろう5分ほど歩いて、仁王門が見えなくなる辺りに「銅の鳥居」が建っており、その隣に、奈良県の名物・柿の葉寿司の名店「ひょうたろう」があります。

大勢お客さんが並ぶ通り、お土産候補の代表格のようですよ。


ケーブル駅その銅の鳥居から7~8分歩くと「ケーブル吉野駅」があります。

私たちは、観光バスで参道の向こうを走る車道を上って「如意輪寺駐車場」まで行って、中千本方面からコースを逆に(基本下り道)で来ましたが、電車で来た方はこの下の「近鉄吉野駅」→「ケーブル千本口駅」と来て、ここが吉野山観光の出発点になる訳です。

なお、駅までの途中にあった「黒門」は、金峯山寺の総門にあたる門になります。


大橋そのケーブルの駅を過ぎると、下千本の素晴らしい眺めを満喫できる展望場所があるんです。

最初の写真はその辺りの様子を撮ったもので、見晴らしの良い場所にゴザ(使用料200円也)が敷かれている処もあります。

さらに先に歩を進めると、写真の赤い「大橋」が見えてきます。


無料休憩所大橋を渡った絶好の場所に、下千本を一望できる、こんな無料休憩所があります。


無料休憩所から下千本を愛でる眺めがすこぶる良く、これで無料とくれば人気のあるのは当然です。

後の方のためにも、あんまりゆっくりは眺めていられないのが難点ですが。

もし、あなたがハニットアゼリアツアーで吉野山の開花の早いうちにに訪れたら、このブログのようなコースを辿り、(最長でも)ここでUターンすることをお奨めします。

なぜなら、バスへの帰路は基本上り坂、になるから…。


奈良漬バス駐車場への帰り道、数ある土産物店のうち奈良漬の専門店は2~3店しかないので、本場ものを求めたい方は、ご注意を。

帰り道なら、左側にありますよ。


如意輪寺茶店基本上り坂の帰り道を、一生懸命歩いて、1回目でご案内した「櫻本坊」まで来たら、運が良ければ如意輪寺に下車できる「奈良交通のバス」に乗れます。

ゴール(如意輪寺)に辿り着いて、まだ時間の余裕があったら、当の如意輪寺にも立ち寄り、茶店で一休憩もありかも、です。


如意輪寺宝物殿このお寺の正式名は、浄土宗「塔尾山(トオオノザン)椿花院(チンカイン)如意輪寺」と云い、裏山には後醍醐天皇の御陵(塔尾陵)がある由緒あるお寺です。

ご本尊は「如意輪観世音菩薩」で、写真の宝物殿には、楠木正行公を描いた屏風のほか、正成公ゆかりの品などの宝物が展示(拝観料400円別途)されています。

ただし、上の駐車場まで、またも上り階段があるので、くれぐれもバスの集合時刻にお気を付け下さい。

山腹や、歩む道の諸処に広がる桜雲 …C852 吉野山千本桜(1/2)

C852 世界遺産・吉野山の千本桜 | 火曜日 4月 15 2014 12:19 PM |

朝日館座敷より望む中千本
お弁当今回のハニットアゼリアのバス旅は、日本さくら名所100選でもあり、太閤秀吉も愛でたという有名な「吉野山千本桜」の観桜ツアーです。

上の写真は、2014年4月7日のハニットアゼリアツアーに参加した折のもので、中千本を望む「朝日館」という飲食店の座敷からの眺めを、外から取らせて頂いたものです。
(※持ち込み料400円を払えば、お弁当をここで頂くことができるようです)

朝、豊橋を出発したバスは、一路奈良県の吉野山を目指してひた走り、名阪道の「伊賀上野SA」で、お弁当を積み込みます。

バスの中で食べてもよいし(早弁ですが、大部分の方は召し上がるようです)、持って何処かで食べる手もあります。


吉野山観桜コース案内図一口に吉野山の桜見物と云っても、バスが停まっていられる「如意輪時の駐車場」から、下千本、中千本、上千本を歩くとなると、こんな道案内図が必要です。

さらに、数多い寺社や飲食店や土産物屋情報もチェックせねば…、と心配にはおよびません。ガイドさんが用意してくれていますから。


歩け歩けそうなんです。
吉野の千本桜の花見は、とにかくよく歩くので、足ごしらえは当然、ウォーキングシューズの類が必須です。

写真は、バスから降りて、ここで3時間半の時間が取ってありますからね、とガイドさんに言われて、如意輪寺駐車場から車の通る(通らない、ややキツのハイキングコースもありますが)道路を歩き始めたところです。
今年の桜は、中千本はまだ咲き始めで、後でご案内する下千本がほぼ満開でした。


高野槇群落大体下りこう配の道を歩いていると、ちょっと目立った木があります。

これは、奈良県の天然記念物の「コウヤマキ」で、こんな形で群生しているのは非常に珍しいとか。

コウヤマキは、かのメタセコイアと同じくらい古い植物で、これも生きた化石なんだと、そばに立つ案内板にありました。

桜だけではない、吉野山の山歩きのちょっとした発見です。


トンネルの上の花見広場駐車場から24~5分(コウヤマキから12~3分)歩くと、トンネルがあります。

トンネルをくぐって、出たところが「相叶(オウカ)」というT字路になっている場所で、そこから右が中千本、下千本に、左にとると上千本、という分岐点になっています。

そのトンネルの上に上ることのできる、急こう配の小道を登ると、こんなお弁当の食べられるお花見場所があるのです。


桜本坊山門その分岐点で、最初に出会うのが立派な山門の「大峯山護持院 櫻本坊」です。

こちらのお寺も、大変歴史あるお寺で、飛鳥時代の天武天皇が建立されたと伝えられています。

しかし、ここで時間を取っていると後が大変、ということで、吉野山の中心といっていい「蔵王堂」、下千本方面に進みましょう。


中千本の眺め櫻本坊から5分くらい歩くと、右手の眺めがよくなってきます。

中千本を眺められるこの場所には、桟敷なども設けられ、また、如意輪寺方面や下千本に行けるハイキングコースが続いているのが見えます。

でも、ここも横目で見るだけにして、歩を進めましょう。ここは、あと1分ほど歩けば、最初の写真の「朝日館」がある位置になります。


天皇ご宿泊処・桜花壇さあ、この辺りから人里、という感じになってきます。

人里、というか、馬篭や奈良井の宿のような感じですね。

写真の建物は「桜花壇」という、天皇陛下や谷崎純一郎、吉川英治という文豪が泊まったという由緒ある旅館です。

ほぉ~、といったところでしょうか。


勝手神社前桜花壇から3分ほど歩くと、ちょっと開けた、いかにも観光地らしい町並みになり、この辺りが「勝手神社」という吉野山の要所です。

勝手神社は、かの静御前が追っ手に捕われた際、舞を舞って見せたという「舞塚」もある神社ですが、残念ながら2001年に不審火で社殿が焼失してしまい、現在の鳥居の先は空き地のようになっているだけです。


漢方薬店・陀羅尼助さあ、土産物屋さんが一杯になってきましたが、さすが歴史ある吉野山、こんなお店もあるんです。

この「陀羅尼助(ダラニスケ)」(右書きになっています)とは、1300年前(7世紀末)の疫病が大流行した際、役行者(役の小角)がこの薬を作り、多くの人を救ったとされる、いわば和薬の元祖なのです。

苦みが強い薬で、板状の「陀羅尼助」は下痢止め、丸薬の「陀羅尼助丸」は胃腸薬として知られています。

なんか効きそうかも…、と思った方はぜひどうぞ。


名産吉野葛それから、吉野と云えば名産の「吉野葛」ですね。

こんな庶民的な売り方のものや、有名店での品の良いお菓子まで、これは吉野土産でしょ!


吉水神社入り口鳥居そうこうして、いかにも観光地の土産物店街(といった感じの通り)を歩いて行くと、右側に立派な石の鳥居が建っています。

これは「吉水神社」の鳥居で、鳥居の先には下りの石段があり、さらにその先の小道を辿って行くと、パワースポットとして近年人気の吉水神社があります。


吉水神社一目千本のスポット小道の先に、今度は登りの石段(そう大したことはありません)があり、そこに建つ門をくぐると、この開けた場所があります。

なんと、大きな木の札に「一目千本」の文字が!
この場所こそ、あの太閤秀吉さんが『絶景じゃ!』と喜ばれた場所なんだそうです。

う~ん、ホントに中千本が良く見える絶景スポットです。


吉水神社元は、役行者が開いたという「吉水院」として、修験宗の僧坊だったものが、後醍醐天皇を祭神とした吉水神社になっている歴史の積み重ねの中で、

日本史に出てくる様々な有名人に因んだ、宝物の集積場にもなっています。

歴女、歴男の方には堪らないお宝との出会いが待っている…かもです。

次回は、再びメインストリートに戻って、蔵王堂や下千本までのご案内になります。