日本海の恵、国宝大伽藍、峡谷美を満喫 …A903 小川温泉の旅(4)

新湊きっときと市場
イベントホール小川温泉を出発したバスは、朝日インターから北陸自動車道に入り、しばらく走った後、小杉インターから平成24年9月開通の「新湊大橋3600m」を渡って、写真の「新湊きっときと市場」に到着します。
※大橋から右側に、大型帆船「海王丸」が係留されているのが見えますよ。

新湊漁港で水揚げされた超新鮮な(=富山弁で“きっときと)魚介類や海老カニが、ずらりと並ぶ海鮮市場(フィッシャーマンズワーフ)が1番目の目的地「新湊きっときと市場」です。
建物に入ると、写真の「イベントホールと、右手にレストランきっときと亭」、左側に「新湊鮮魚センター」やそのほか、地元名産店が並んでいます。


この時期、ベニズワイガニが一際目立つ冬から春先までは、なんと云ってもベニズワイガニを始め、タラや白海老などの日本海の魚介。
ほかに、ちょっと小腹の空いた方には、たこ焼き、おはぎ、鱒寿司などがよろしいかと。


瑞龍寺山門から仏殿、右奥に大茶堂
2番目の観光先、国宝「曹洞宗高岡山 瑞龍寺」は、加賀藩二代藩主前田利長公の菩提を弔うため三代藩主利常公によって建立されたお寺です。
造営は、利長公の五十回忌までの約20年の歳月を要し、その寺域は三万六千坪、周囲に壕をめぐらし、城郭を想わせるものだったと云います。
写真は、総門の次に現れる「山門」から、広い敷地に建つ国宝の「仏殿」と、その右奥に「大茶堂」を見たところです。


回廊江戸初期の禅宗寺院建築として有名な大伽藍は、山門から左回りに回ると、大庫裏(オオグリ=台所)、鐘楼を経て、山門の正面、仏殿の奥にある大茶堂(ダイサドウ)、法堂(ホットウ)に出ます。
さらにそのまま左回りに進めば、禅堂を経て、再び山門に戻れます。
現地を訪れた時が、雪積もる時季ならば、随分ありがたい構造です。


仏殿と法堂瑞龍寺の、国の重要文化財の建造物は、総門、山門、仏殿、法堂、明王堂(現僧堂)、回廊となっています。
加賀百万石の財力と、元は荒野だった高岡を、藩都金沢に次ぐ商工業都市として発展する礎を築いてくれた二代藩主・利長公への畏敬の念が窺える、規模の大きな寺院です。


万葉の里 高岡
瑞龍寺では、結構歩いたせいか、お腹が空いてきた頃合いに、バスは第3の立ち寄り先「道の駅 万葉の里 高岡」に到着します。
こちらの和食レストラン「華桜(カザクラ)」で待望の昼食となります。


白えび天丼膳お待たせしました!こちらが富山湾名物「白えび天丼膳」でーす。
甘めのつゆが合っている、カリッと揚がった「白えび天丼」は、もちろん期待通りに美味しいのですが、写真右上の「ととぼぢ汁」が旨い、です。
魚のすり身と、たっぷりの野菜にカニまで入ったこの郷土料理は、薄口醤油のしっかりしたお出汁が旨いのです。
そのほか、意外にあっさりしている青い小鉢の「ブリ大根」、天丼の上の「氷見うどん」と、旅の楽しみはこうでなくっちゃ、と大満足の昼食タイムです。


錫製品食事が済んで、レストランを出るとお土産物売り場になっています。
お菓子や海産物、富山の地酒なども沢山ありますが、銅製品の産地として知られた高岡市ならではの、銅製品や、写真の銀色に輝く「錫(スズ)製品」が珍しいお土産になりそうです。
錫は、軟らかい金属で、女性でも指先に力を込めれば、くにゃりと曲げられるので、自分オリジナルの形状の菓子皿など作ることができます。


庄川峡遊覧船の乗船桟橋
飛騨山中に源を発し、白川郷から五箇山までを貫流して砺波(トナミ)平野に流れる庄川(ショウガワ)の、小牧ダムがつくった美しい渓谷を巡るのが、最後の観光先「庄川峡遊覧船」です。
定期運航もしているので、バスから遊覧船に乗り込むとき、先に乗っていたお客さんが下船するのを待つこともあるでしょう。


船内定員94名のカタマラン船「クルーズ庄川」の船内は、ガラス窓部分が広くとってあるので、こんなに明るく、また峡谷の上の方までよく見えます。


雪の庄川峡取材に伺ったときは、まだ雪が無かったので、写真が趣味という、庄川遊覧船支配人の、高桑(“くわ”の字は、栞の字に似た十が3つの下に木がある字です)さんの力作をご提供頂きました。
2隻の船は「クルーズ庄川」と、向こうに「やまぶき」です。
なお、「荘川桜」で有名な川は「荘川(ショウカワ)」、庄川峡や白川郷を流れる川は「庄川(ショウガワ)」です。

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A903 ホテルおがわ

瀬音に目覚め、湯船で景色を楽しむ …A903 小川温泉の旅(3)

朝の岩風呂
岩風呂の湯滝朝早く、お部屋で目覚めた耳に、ざぁーっという瀬音が聞こえれば、これはもう朝湯にでも出かけましょうか、ということに。
昨夜は暗かった岩風呂も、朝湯となれば周囲の景色もよく見え、ホテルの前を流れる川、その名も「小川」の瀬音は、部屋で聞くよりくっきり響いています。
堰き止めから流れ落ちる小滝と、その向こうに見える赤い橋。あの橋は、冬季は残念ながら行くことができない、この宿のもうひとつの自慢温泉「天然洞窟野天風呂」に行くときに渡る橋でもあります。
この風呂を満たす湯が流れ落ちる岩には、温泉成分のカルシウムが固まって、自然ならではの時の厚みをまとっているようです。


朝の大浴場岩風呂に行ったなら、こちらにも、ということで大浴場にも。
広々した浴槽ならではの、のぼのび感がたまりません。


かけ流しの湯惜しげもなく、洗い場にこぼれ流れる湯の新鮮さは、ひとつの旅館で一つの源泉を占有している贅沢さの顕れです。


朝の露天風呂昨夜と同じ角度で撮った露天風呂も、谷川の景色の彩り(或いは雪景色?)が、眼にも心にも美しく映ります。
そうそう、この湯はアルカリ泉ですから、入浴後に洗い場の湯で流してしまったら、もったいないそうですよ。


朝食
朝湯でのんびりしているうちに、朝食のお時間になりました。
この日の朝食は、伝統的な日本旅館の個食が用意されています。
※場合によっては、左のカテゴリー欄のB221「お風呂自慢おがわ温泉 立山黒部アルペンルート(3)」でご紹介しているように、バイキング朝食のこともあるようです。
また、そのブログでご紹介しているのが、冬季は雪で行けない「野天風呂」ですので、ご参考までにご覧ください。ご飯とお粥は、いずれか選ぶことができます。
今回の和朝食では、湯豆腐、温泉玉子、鮭とぶりの炙ったものでご飯が進みます。


おみやげ処朝食が済んで、まだ時間に余裕があったら、もう一度おみやげ処を覗いてみましょうか。
ロビーにある「みやげ処」には、富山の名産品が一杯並んでいます。


店内お菓子類を始め、日本海の珍味が、ずらりと並んでいます。
なかでもお奨めは…、


ほたるいか煮、各種この富山名産「ほたるいかの各種煮」。
いずれも、お酒やご飯の引き立て役として活躍してくれそうです。


富山の地酒お隣の新潟や石川県に負けない「富山の地酒」など。
お酒好きの方に喜ばれそうな、珍しくて旨いお酒ばかりです。


小川温泉コーナーはたまた、正真正銘ここでしか買えない「小川温泉産出」の各種製品たち。
これらがあれば、ここの温泉効能を、我が家でも味わえるわけです。


朝のラウンジ
まあ、そうこうするうち、2日目のバス出発時刻も迫り、ラウンジで寛いでいる方も、おみやげ処にいた方も、なんとなくそわそわ。
さあ、それではバスに乗り込んで、2日目の観光に出かけましょうか。

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A903 ホテルおがわ

小川温泉元湯の「元湯」は純粋かけ流しの証 …A903 小川温泉の旅(2)

ホテルおがわ
フロントロビーほたるいかミュージアムから1時間ほど走ったバスが、長いトンネルを抜けると、そこにあるのが今夜の宿泊先、小川温泉元湯「ホテルおがわ」です。
玄関を入ると、フロント前から一段低くゆったりとしたラウンジが広がっています。
1日目の旅の目的地に着いた安堵感と、今夜のお部屋や温泉、夕食への期待がぐっと高まってきます。


部屋皆、それぞれのお部屋に案内され、係りの人の説明が終わって部屋から退出すれば、やっとゆっくりできると浴衣に着替え、部屋に用意されたお茶とお菓子など頂きます。
ふと座卓の上に目をやると、明治の文豪・泉鏡花作『湯女の魂』と表紙にある冊子に気付かれるでしょう。
ぱらぱらページを繰ってみれば、この小川温泉が舞台になった明治の小説です。
興味のある方はご覧になられると、今夜のお泊りの興趣が一層盛り上がることでしょう。
とはいうものの、まずはこの宿自慢の「元湯」を確かめに、夕食前のひとっ風呂、といきましょうか。


大浴場そのお風呂、1階(フロントは2階です)の大浴場は、広い浴槽から洗い場に湯が常にひたひたと溢れ流れている、江戸時代から有名な正真正銘“かけ流し”の湯です。
この温泉は、湧いて出る湯そのまま、加水も加温もないのが特徴で、数ある温泉地の温泉の中で、得難い天然温泉です。
足裏になじむ石づくりの浴槽にたっぷりした湯は、まるで旅の疲れを溶かして流してしまうかのようです。
サウナもあるので、ちょっと“絞りたい”方も満足でしょう。


露天風呂大浴場から外に出ると、大きな桧の桶があります。
この露天風呂のすぐ外は谷川になっていて、ゆっくりお湯に浸かっていると瀬音が自分を包み込んでくれているようです。
お湯の出ているところに、コップがひとつ置いてあるのは、この天然の温泉が飲用にも適しているということで、飲んでみると無味無臭の柔らかいお湯の味がします。
この温泉の泉質は、炭酸水素塩泉ということで、飲用では胃腸病、便秘、糖尿病に効果があるようです。


宴会場
さて、さすがにお腹も空いてきた頃。
夕食会場に参りましょうか。


夕食フルセットズワイガニ一杯付きのお料理は、一度に並べてみるとこんなにボリュームがあります。
カニは、親切に甲羅を外して、爪や脚に切れ込みを入れてあるので食べやすくなっています。


かにそれでは、気になるお料理をご覧頂きましょう。
期待の「カニ」は、こんな風に手が入れてあります。
しかし、どうも食べる順番に悩むところですねぇ。
カニからいくか、それとも…。


お造りこちらから箸を付ける方も多い「お造り」は、山中なのに日本海が近いことがよく分かる、鮮度の良さが光っています。
このときは、卵を持った甘エビ、ぶり、鯛、まぐろ、と山掛け用のとろろ芋。
こっちが先だよ、という声が聞こえそうな「先付」の美味しさも特筆です。
甘海老粕漬け、ししとう味噌、バイ貝、ホタルイカ沖漬け、これはお酒が進みます。
そうそう、「ぶり照り」も「天ぷら」も、暖かいうちに食べたいものですよね。


ぶりしゃぶ、鯛しゃぶそして、こちらも寒い時期に美味しくなる「ぶりしゃぶ、鯛しゃぶ」。
これはもう、湯の通し具合をあれやこれや試しているうちに、気が付いたら食べ終わっている、といったところでしょうか。
ぶりしゃぶはぷりっと歯に弾む感触を、鯛しゃぶは口中ではらりと解ける食感をお楽しみください。


かに釜飯締めは、一人釜で炊いた「カニ釜飯」です。
カニ身がたっぷり入っていて、もうお腹が苦しいのに…と、思ってもつい食べてしまいます。


岩風呂
やがて、丸くなったお腹をさすりながら、夕食を終えて、各自それぞれの小川温泉の夜を楽しみに散会。
土産物処に行く方、カラオケで自慢の喉を披露される方、そして、もうひとつある2階の「露天岩風呂」に行く方。
こちらは、高円宮殿下ご来湯の岩風呂という由緒あるお風呂なのだそうです。
ちょっぴり寂しめの、そこがいかにも山中の秘湯らしい、静かなお風呂です。

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世界遺産・五箇山とほたるいかミュージアム …A903 小川温泉の旅(1)

五箇山・菅沼合掌集落
菅沼集落案内図1995年に世界遺産に登録された五箇山合掌集落には、3つの集落があります。そのひとつ「菅沼合掌集落」が、今回のバス旅の最初の立ち寄り先になっており、昼食場所にもなっています。
合掌づくりの家で有名な「白川郷」に比べると規模は小さいものの、ひなびたこの風景こそが、日本の山村の原風景だと云う説が多いのもうなづけます。そして、もうひとつの集落「相倉集落」を併せたこの地域一帯が「五箇山」というわけです。

バスが着く駐車場にあるイラストマップを頼りに、それではエレベーターで下に降りて、集落内を散策してみましょう。


「あらい」の隣りの民家エレベーターが降りたところはトンネルになっていて、しばらく歩くと駐車場から下に見えていた集落の、上の案内図の食堂・土産物店「あらい」の辺りに出ます。
写真の「あらい」の隣りの民家では、民芸品などのお土産物を軒先に並べています。


あらい「あらい」では、左側の食堂部分で五平餅や焼きのし餅(栃・粟・草)、ぜんざい(栃・粟・草)など、300円から500円ほどで食べることができます。
また、右側は土産物店になっていて、五箇山の素朴な食品などを売っています。


喫茶「掌」「あらい」の前の道を、土産物屋の「かっぱ」の方にしばらく歩くと、その先に合掌造りでない平屋があります。
(※ちなみに、菅沼集落全13戸のうち、現存する合掌造り家屋は9棟です)

それが写真の喫茶「掌(テノヒラ)」で、柔和な笑顔のマスターと娘さんが、美味しいコーヒーを淹れてくれます。


民族館さらに、田んぼの間の道を歩くと「五箇山民俗館」の建物があります。
ここは、五箇山の山村生活道具などが展示されている合掌家屋で、1階だけの見学料210円か、2階とこの先にある「塩硝の館」の共通見学料300円(いずれも別途料金)を払って、見学することができます。


塩硝の館こちらが「塩硝(エンショウ)の館」で、加賀藩時代の五箇山の重要産業であった塩硝(黒色火薬の原料)の製造を、展示説明している資料館です。
先ほどの「民俗館」の付帯施設で、ここだけの見学料は210円となっています。


与八塩硝の館の先にあるのは、食堂と土産物屋の「与八」です。
これで菅沼集落は、ほぼ廻り尽くすことになります。
こちらの集落では、普通の生活が営まれているので、観光する際にはそのあたりを考慮して回りたいものです。


ほたるいかミュージアム
菅沼集落を出て、再び「五箇山IC」から東海北陸道に入ったバスは、小矢部JCを経て北陸道を走り「滑川IC]を下りて「ほたるいかミュージアム」に到着します。
この建物の楕円形状は、ほたるいかの形になっているのだそうです。


館内1館内では、最深部1000mという「富山湾」で獲れる特産のほたるいかの神秘的な生態を解説しています。


館内2様々な資料を見やすく展示しているこの施設には、気を付けて見ると、ほたるいかの形を模したものが多いことに感心します。
春先に、普段棲んでいる200mの深海から、産卵のため富山湾岸に押し寄せる「ほたるいか」は、体長4~6㎝で、刺激を受けると青白い光を放つことで良く知られています。


ライブシアター見学コースの“トリ”は「ライブシアター」です。
春から初夏の、ほたるいかシーズンには、活きたほたるいかが中央の水槽で泳いで、発光する様を見せてくれますが、それ以外のシーズンは「竜宮ほたる」の発光ショーが実演されます。
そのほか、富山湾の深層水で飼われている深海魚などの展示は、さかなクンでなくても『ぎょぎょー』です。
次は、いよいよ今宵のお宿「小川温泉元湯 ホテルおがわ」に向かいます。

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